強い企業、強い現場になるための条件とは

生き残る企業の3つの要素

グローバル化の進展による海外企業との競争、顧客ニーズの多様化など、環境変化の波が押し寄せている現在、強い企業となり、競争に勝ち続けるためには、以下の3つについて一貫性を持って経営していくことが重要です。

 

①ビジョン:会社が目指すべき方向性を示し、企業経営の基礎となるもの。

②戦略  :誰にどのような価値を提供するかを決めること。

③現場  :戦略で決めた価値を具体的な価値として提供する場。

 

上記3つに一貫性を持ち、 「他社とは違う価値」を提供し続けることが、強い企業になるための必須条件といえます。

 

 

 

強い企業の戦略を真似るだけでは業績は上がらない

「グローバル展開する」「若者向けに商品を開発する」などの「戦略」は、わかりやすいためにメディアに取り上げられやすく、そのために模倣もされやすいのですが、ただ戦略を真似るだけではうまくいかない場合が多いのが実情です。それは、「戦略」は真似できても「現場」は真似できないため、「実行」が伴わないからです。インターネットの出現によって、企業間の情報格差が小さくなり、同じような情報を元に考えることで、各企業の戦略は似たようなものになってしまいがちです。しかし、同じ戦略をとっても業績に格差が生まれるのは「実行」の差であり、「現場」の差なのです。

 

 

 

現場の身の丈にあった戦略を

下請け企業の中には企業間取引(BtoB)から消費者との取引(BtoC)へシフトすることが業務改善の近道である、という声も多く聞かれます。しかし、実際には売上が上がっても利益は期待したほど得られていない、業務悪化やリスク拡大に悩んでいる、というケースが少なくありません。「消費者に販売する」ことは、単に製品を作ればよいということではなく、消費者に販売するための新たな体制やノウハウが必要です。つまり、新たな戦略を取り入れる負担と、自社の経営資源と間にミスマッチが生じていることが失敗の主な要因です。事業領域を変える時には、その戦略が自社の現場の身の丈にあっているか?慎重に検討することが大切です。

 

 

 

商品価値を高めるには

「戦略」とは前述の通り、「提供する価値を決めること」です。提供する価値が高ければ高いほど競合より高く売値を設定できるため、自社の価値を正しく認識し、それに見合った売値を設定することが重要です。しかし、提供している価値を過小評価していたり、価値に気づかないことで損失となっている中小企業は少なくありません。

提供価値としては、品質、コスト、スピード、サービス、顧客適応力、利便性の6つが挙げられます。

 

 

 

あなたの会社の価値の見つけ方は、以下2つのステップとなります。

 

①上記6つの価値それぞれについて、競合と比較した自社の特徴をプラス、マイナスの両面について書き出す。

②特に顧客から評価されている点を抽出する。

 

※考え方のヒント

「もし当社が事業をやめるといったら取引先は何というか?」

「もし当社の事業がなかったら取引先はどの競合と取引をするか?」という視点で考えるとわかりやすいです。

 

 

 

強い現場になるための2つの条件

では、高い価値を生み出し続けられる「強い現場」になるためには何が必要なのでしょうか。

強い現場の特徴として、単に生産性が高いだけでなく、継続して生産性を高めている、という点があります。生産性とはインプットとアウトプットの関係であり、生産性の高い現場は、少ないインプットでより多くのアウトプットを生み出しています。強い現場では、改善によりインプットを減らし、生まれた余力によってより高い価値を作り出す、という好循環サイクルで常に生産性を改善しています。この循環は、単に効率化を進めただけでは作り出すことはできません。現場での気づきを反映させ、新しい価値を考えていくことが必要なのです。

つまり、強い現場になるための条件は、①貫く力(改善の継続や現場のルールの厳守など、決められたことを徹底してやり抜く力)と②変化できる力(今のやり方を見直して変えていく力)である、といえます。

貫く力と変化できる力を養う近道は「継続して改善活動を行なっていくこと」です。組織として改善活動を長期間続けていくことによって「貫く力」を、個々の改善によって「変化できる力」を養うことができるからです。改善で有名なある自動車製造会社は、約60年間改善案が絶え間なく出ており、グローバル展開している今でも、1人当たり年7〜8件の改善案が出ているそうです。まさに貫く力と変化できる力を鍛え続けている賜物でしょう。ではどのように現場改善を進めたらいいのか、次回より詳しくお伝えしていきます。

 

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