残業削減の考え方についてお伝えします。
残業削減のコンサルティングの際にまず行うのは、
各部門、もしくは各人の残業時間の集計と分析です。
その後に、方向性を決め改善策を考えます。
方向性とは、「総残業時間」を減らしたいのか
残業時間の「各人もしくは各部門のばらつき」を減らしたいのかです。
どちらにいきたいかによって改善策が違います。
例えば、各人の残業時間が
Aさん30時間、Bさん50時間、Cさん10時間という集計結果だった場合、
「総残業時間」を減らしたいのであれば、
業務改善を行い、業務量を減らすことで総残業時間を減らすことができます。
一方、各人の「ばらつき」を減らしたい場合、
現場のマネジメント、部門長のマネジメント能力を上げ、
各部門長が仕事の配分をできるようにします。
また、仕事が多い人を応援・協力できる環境をつくることも必要です。
例えば、Bさんしかできない仕事があれば、Bさんしかやっていない仕事をCさんができるように教育をし、
残業時間の多いBさんの仕事をCさんが担当することがで、
「ばらつき」を少なくすることができます。
つまり、「ばらつき」を減らしたい場合は、仕事の配分と教育。この2つを行う必要があるということです。
「総残業時間」を減らしたい場合は業務改善。
「ばらつき」を減らしたい場合は、現場のマネジメント能力を上げる(配分)ことと、教育。
ヒヤリング等しながら、会社の意向、めざすべき姿を聞き、
「総残業数を減らしたい」のか「ばらつきを減らしたい」のか、
という方向性を検討し、具体的に残業を減らす改善策を考えましょう。