マネジメントの基本の一つとして、「5S」は広く知られています。
整理(Seiri)・整頓(Seiton)・清掃(Seisou)・清潔(Seiketsu)・躾(Shitsuke)。
それぞれのローマ字表記の頭文字がSであることから、「5S」と呼ばれます。
何を今さら、と言われそうですが、徹底されている企業は少ないように思います。
目次
1.5Sの効果
「5Sって掃除のことでしょ?」で済ませてしまうのは、もったいない。
企業が儲けるためには欠かせない活動です。
5Sを極めて得られる効果は、P・Q・C・D・Sとしてまとめることができます。
2.基本は「整理」
「整理」とは、必要なモノと不要なモノを分け、不要なモノを廃棄することです。
言葉で言うのは簡単ですが、実行するのは難しい。
理由として次の2つを挙げることができます。
①廃棄すべきモノが自分のモノではない
廃棄するモノは自分のモノではありません。
不要品だと思って廃棄した後に、もしも必要になったら、責任を取らされるのでは……。
そう考えると、リスクを冒すことができません。
そこで、「(いつか)使う」と言い続け、いつまで経っても廃棄できないのです。
②モノであふれかえっても困らない
現場が不要物であふれかえっても、自分の家・部屋ではないので、困らないのです。
「整理」とは「捨てること」です。
組織の中で実行するのは非常に難しいのです。
3.経営戦略の本質は5S
では、何を捨てるべきなのか。
これは、まさしく、経営戦略の本質にかかわる、最も難しい問いといえます。
ここに5Sの奥深さがあります。