コンビニやレストランに入るとついつい見てしまうのが、
トイレのチェックシートです。
それを見て、
その店舗は現場力が高いか低いかなど、
現場力を計ってしまいます。
現場力とは、現場が自発的に問題を発見し、解決する能力のことです。
海外の企業と比較して、日本企業の現場力は高いといわれています。
現場力の高い企業例としては、トヨタ自動車や花王が挙げられます。
現場力を分解すると、
- ①ルール(基準)を作る、
- ②ルールを守る、という現場の基礎体力の部分と、
- ③ルールを良いものに改善するという応用力の部分に分けることができます。
ルールを守るという土台の上に応用力が成り立っているため、
マニュアル通りできているかが、現場力のはじめの一歩です。
そのような視点で、トイレのチェックシートを見ると、おもしろいのです。
トイレのチェックシートに多く見られるのは、次の2つのパターンです。
目次
①チェックシートとトイレの状況が同じ
チェックシートとトイレの清掃状況を比較すると、
チェックシート通り、清掃されています。
このような現場は、店長、スーパーバイザーなどの管理が行き届いています。
「ルールを守る」までできているので、基礎体力がしっかりとした現場であり、
サービス等にも期待してしまいます。
イジワルな質問をして、現場力のレベルを見てみたくなります。
②チェックシートとトイレの状況にかい離がある
チェックシートはチェックされているものの、
どう見てもトイレを清掃したように見えないケースです。
このような現場は、他の業務にも同じように徹底不足や手抜きが行われている可能性が高く、
次からは利用したいと思いません。
一枚のトイレのチェックシートだけでも、企業の様々なことが見えます。
マニュアルとやっていることが違うなど、
皆さんの企業でも同じようなことが起きていないでしょうか。