私のような改善コンサルタントでなくても、購買や営業の方などは、工場の現場に入る機会は意外と多いでしょう。購買部門であれば外注先の監査、営業であれば工場内を見ての提案など、目的は様々でしょう。その際の振る舞いによっては、発言に説得力を欠いたり、顧客や現場の信用を失いかねません。工場に入るときのポイントを押さえておきたいと思います。
目次
1.無意識の行動・発言
特に気をつけたいのが、ポケットに手を入れて歩くことです。工場以外では、さほど問題になりませんが、工場では大きな問題になります。ポケットに手を入れて歩くことは、危険を伴うため、暗黙の禁止事項になっていることが多いからです。無意識に手を入れてしまう方も結構いますので、十分に気をつけたいことです。
2.深く帽子をかぶる
帽子や作業着などを着て、工場に入ることは多いでしょう。その際、気をつけたいのは、帽子をきちんとかぶることです。作業着をきちんと着ている方は多いのですが、帽子を深くしっかりとかぶっている方は少ないです。帽子を浅くかぶっていると、決められたことを細部まできちんと守れない方との印象を与えます。また、帽子のつばが天井を向いていると、緊張感が欠けたように見えます。そのような方から指摘などを受けても、現場の方は、従おうとは思わないでしょう。
3. 速く歩く
案内してくれる人のスピードに合わせて、速く歩きましょう。工場を案内してくれる人は生産管理などの間接部門の方が多いですが、比較的歩くスピードが速いです。日々、現場と事務所を駆けずり回っているからでしょう。工場に入ると、外部から来た方の遅い速度に合わせ、イライラしながら案内する方をよく目にします。訪問した目的に合わせしっかりと見なければならない時は別として、それ以外は案内してくれる人のスピードに合わせて歩くことが必要です。