5S活動とひとくくりで考えがちですが、
5Sには、整理、整頓、清掃、清潔、しつけがあり、
それぞれ行うべき人が異なります。
- 整理、整頓 :現場の人
- 清掃 :全員
- 清潔、しつけ:管理職以上
ひとくくりで考えているうちは、
リバウンドを繰り返してしまうでしょう。
それは次のような理由からです。
目次
1現場が主体的に行うのは整理、整頓
整理、整頓は現場の人が行う必要があります。
それは、職場にあるモノは現場の人が使うからです。
現場の作業がしやすいようにモノの配置をすると生産性が高まるからです。
ただし、例外もあります。
それは、多店舗展開するサービス業の場合です。
多店舗展開するサービス業の場合、
店舗ごとにモノを置く位置やルールが異なったら管理ができません。
そのため、全社で統一していく必要があるからです。
2清掃は全員で
なぜ、清掃を全員で行う必要があるのでしょうか。
それは「究極的には清掃をなくしたい」からです。
使う人(汚す人)と清掃する人が異なると、
使う人が汚さないように使おうという意識が薄くなり、
汚してしまったらすぐに掃除するなどの行動を取らなくなるからです。
使うときに汚さないようにしようという意識が高まれば、
きれいに使いますし、使っているときに汚れてしまったら、
「汚れないようにするためにはどうしたらいいか」と考えるようになり、
改善が進み、そもそも清掃が楽になるのです。
3管理職が現場にしみこませる清潔、しつけ
整理、整頓した後、時間の経過とともにモノのちょこ置きが増えてきます。
これを現場の意識の問題と扱ってしまうことが多いです。
しかし、これは管理職以上の役職者の責任です。
それは、現場のメインの仕事はあくまでも生産や、サービスの提供であり、
整理、整頓には意識が向かないからです。
ですので、管理職以上の役職者が一歩引いたところで、
乱れていたら指摘して直させることが必要となります。
現場は何度も指摘を受けているうちに、
定位置に戻すのを体で覚えていくのです。