はじめての方へ – 現場力を高める５Sとは

このブログでは、5S、つまり整理、整頓、清掃、清潔、しつけをどのように実践すると、現場力を高め、利益を高めることができるのか、お伝えしていきます。そもそも5Sとは？

また、5Sの中でも特に重要になってくるのが、整理、整頓の2Sです。この2Sをどのように徹底していくのか、効果的な方法を皆さんに知って頂きたいと思います。

なぜ私が経営コンサルタントとして2Sや5Sについて語れるのかというと、私は大学を卒業して、その後、9年間、中堅の建材メーカーで働いてきました。その後、日本生産性本部で９年間、コンサルタントとして、企業の収益改善や、企業風土の改革を支援してきたというバックボーンがあるからです。

しかし、もちろん、初めから順調だったわけではありません。

コンサルタントになりたての頃は、社員の気持ちも理解せずに、上から目線での指導をしていて、突然、契約終了を告げられた事もありました。しかし、そのような中でも、様々な良いクライアントさんに出会い、鍛えて頂いてきました。その間、私自身も、改善点を探し、心理学を勉強したり、7年という時間を使い、勉強と、実践を繰り返し、今のやり方にたどり着くことが出来ました。今の、情報はみなさんにも自信をもって提供する事が出来るものです。

これまで業種を問わず50社以上の企業を支援させて頂き、実践的で、具体的であることを評価され、リピートされるクライアントは6割を超えています。これからお伝えしていくことが今までのクライアント様への恩返しと、日本の中小企業現場力の底上げになればと考えていますので、これから一緒に学んでいきましょう！

こちらにアップしていくノウハウは、中小企業の事業再生の中で試行錯誤しながら磨きあげ体系化してきたものです。中小企業の事業再生では現場のやる気は最低です。なぜなら、賞与も出ない、将来も描けない中で改善を進めなければいけません。コンサルタントになりたての頃の私は、このような社員の気持ちもわからずに指導（上から目線で）してきました。

しかし、指導では人は動いてくれません。たとえ動いてくれたとしても、私が訪問したときだけ。すぐにリバウンドしてしまいます。一方で会社の再生は待ったなし。少しでもムダをなくし、収益を高めなければなりません。

コンサルタントになりたての頃は改善が進まず、成果の出ない状態にイライラしながらコンサルティングを進めていました。しかし、一向に成果は出ません。

そんな中、あるクライアントから、突然、契約終了を告げられました。「間違ったことはしていない、成果が出ないのは会社側がやらないからだ」と自分を正当化してみても解決策は全く思い浮かびません。その後、どうやったらモチベーションが低くても改善が進むか、心理学などを勉強しては、現場で試し、あれこれ悩みを繰り返し7年。

試行錯誤した結果、今のやり方を確立していきました。またまだ、完璧とはいきませんが、この５Sのノウハウを使うと、６～１０カ月後には現場は変わり、生産性は１０％以上、上がるようになったのです。

整理、整頓ができていない企業が、１年間、２S、５Sを続けると、たいだい２０％くらいは生産性が向上します。次のグラフを参照ください。このグラフは、３社分の生産性を示しています。

ここでの生産性とは、「限界利益÷投入時間」です。

最初の半年ぐらいは、２S、５Sの時間により、生産性は上がらないのですが、半年を過ぎると大体、生産性は上がってきます。ただし、生産性を上げるにはコツがあるのです。

５Ｓは職場をきれいにする活動であると勘違いしている方が多いです。(5S活動の基礎講座はこちら)

５Ｓには、利益の増大、組織力の強化の２つの効果があります。

1.利益の増大
利益は売上－費用で、増加されるには売上を上げるか、費用を下げるかのいずれかが必要です。コツはありますが、５Ｓを行うと、費用は必ず下がります。これはどの企業にも共通することです。売上が上がる企業も多いです。

2.組織の実行力向上

５Ｓができている企業は実行力が向上します。当たり前のことを当たり前にできることは、他のことについても、しっかりと実行できるようになるのです。

このブログにはたくさんの記事があります。それを1日1エピソードずつお送りする無料メール講座を配信しています。忙しい中、成果を出すノウハウを学びたい方にお勧めです。