今回は、「改善効果と時間の関係」についてお届けします。
何か改善して効果を出したいと思ったとき
一気に効果を出そうとするよりも
実は小さい改善を積み重ねたほうが
結果的には効果的だということを知っていますか?。
よく検討して最善の改善策を考えたり
最大限の効果が得られるような改善をすることはもちろん大切です。
ただ、改善効果というのは時間軸で考えることも必要なのです。
例えば、その年の始め、元旦に業務改善を1年の目標にしたとしましょう。
最善策はないかと考えた末、
8月末に月100万円削減できる改善策が浮かび
9月から開始したとします。
この年の残りはあと4ヶ月。
この改善策では、1年で100万円×4ヶ月=400万円を削減することができます。
一方、すぐに小さな改善を始め、それを積み重ねていったらどうでしょうか。
とりあえず、すぐにできそうな1ヶ月で10万円を削減できる改善策を始め、更に次の月も10万円の改善策をと積み重ねた場合、
10万円×12ヶ月+10万×11か月+10万円×10か月・・となり、
1年間での改善効果の大きさは680万円となります。
月100万円の成果は大きいですが
熟考している期間の9月まではまったく改善効果はありません。
一方で、すぐに改善策を始めると、
月10万円の積み重ねでも、8月までの時点ですでに300万円の改善効果を得ており、
さらに、1年間では
熟考した月100万円の改善策よりも
280万円多く改善することができる計算となります。
このように、熟考して一気にドンと行う大きな改善は
一見大きな効果があるように思えますが
実は小さな改善策でもすぐに取りかかり、それを継続して
積み重ねた改善のほうが結果的に効果が大きいことがわかるでしょう。
だからこそ、たとえ小さくても改善をすぐに始めて効果を出す
ということが非常に重要になってくるのです。