5S活動における整理とは、
「必要なモノと不要なモノを分け」、「不要なモノを廃棄する」ことです。
徹底的に捨てるのがポイントです。
でも、実行するのは容易ではありません。
なぜなら、「もったいないお化け」が必ず出てくるから。
今回は、その撃退法を解説します。
目次
一時保管置き場を設置
「もったいないお化け」撃退法の1つ目は、「一時保管置き場の設置」です。
整理が進まない時は、人とモノの物理的な距離を離してみましょう。
倉庫の一画に一時保管置き場を作り、廃棄に迷うモノは、そこへ持っていきます。
職場からすぐに使わないモノを、とにかく排除していくのです。
そして、一定期間が経過したら、廃棄するか、否かの判断を行います。
不思議なもので、人とモノの物理的な距離を離すと、不要と判断する確率が高まります。
また、必要なモノは、いつの間にか職場に戻ってきます。
このように進めると、不要なモノを比較的スムーズに廃棄できます。
「他人のモノはゴミ」作戦
「もったいないお化け」撃退法の2つ目は、「他人のモノはゴミ作戦」です。
職場で使っているうちに、モノに愛着がわき、捨てにくくなることもあります。
そのような場合は、他の職場の人にも2S活動に加わってもらいましょう。
他人のモノはゴミに見えるものです。
よその職場のモノも、同様でしょう。
他職場の人から、「不要では?」「なぜ、必要なの?」と問いかけてもらうのです。
そうすることで、背中を押され、廃棄することができます。
2S活動おけるコンサルタントの役目は、そのようなものだと思っています。
具体的に問う
「もったいないお化け」撃退法の3つ目は、「具体的に問う」です。
もし、必要かな? と思ったら……。
「最近、いつ使ったのか?」
「どれくらいの頻度で使ったか?」
「なかった場合、どうなるか?」
このように、使用する場面を具体的に思い出してみましょう。
そうやって自問自答してみると、本当に必要なモノかどうかが見えてきます。
次は、5S活動の整頓について。「整頓」の要は3定管理